Moonbeams@西麻布YELLOW

『Waiting for Snow』

最近は音楽の仕事の割合が低くなってきている私。
しかしまた多くなりそうな雰囲気だ。いや、場合によっては、かなり大きい規模の仕事になっていく
かもしれない。
その仕事は1〜2年ですぐにかたちになるとは思えないが、実現するととてもうれしい。
本格的な話になれば、ここでも紹介したいと思う。

今晩は西麻布@YELLOWへ。加藤雄一郎さんのライブに、深夜0:30頃向かった。
入口にKENKOUとKAMIが立っている。


KAMIは私にツッコミを入れながらも、いろいろと配慮してくれる。
ありがとう。君のおかげで今年のcalmさんのパーティは、とても楽しかったよ。
若さのあまりはじけすぎるところはあったけど(笑)、それを差し引いても
KAMIの親しみやすさとこころ遣いは、私にとってうれしいものだった。


その後、無理いってcalmさんの特製のCDをもらう。
どうしても欲しかったのでユルシテ!


B2に降りていくとすでにcalmさんがDJをしている。すでにアゲアゲの状態。
いい感じ。踊る!踊る!
YELLOWは好きなハコだ。OPEN時から行っていたクチなので、やはり親しみが
ある。今は、当時ほどの緊張感はなくなってしまったが、やはり都内でクラブと
いえばここ抜きでは考えられないだろう。


しばらくするとNo Milkのライブがはじまる。内容はノーコメント。
音楽を聴いている人より、おしゃべりをしている人が多かったのがむしろ
印象に残った。


しばらくするとSEIJIさんのDJに。真摯に取り組む姿が伝わってきて、
とてもよかった。しかも客の空気をよく読める人。
ときどきおふざけでやっているようなDJに出くわすことがあるが、
(少なくとも私が話をしたりする間柄のDJにはそんな人はいないが)
こちらはひどく気分を害してしまう。
どんな場合でもプロは、プロらしい仕事をすべきだと思うし、
そうでなければプロとはいえない。いや、プロの仕事に到達することは
ないのではないだろうか。


幸いなことに私の知っているDJは、プレイしている時に話しかけるな、
という考えの持ち主が多かった。10年ほど前だっけ、とあるDJのブースに
入ろうとしてそのDJが激昂したことがあった。(私もアホだったな)
以来、ブースに入ったり、プレイしているときに話しかけようなど、
発想すら浮かばない。


話はずいぶん逸れたが、Lonnie Liston Smithの〈Expansions〉をプレイする
あたりから、客のノリはいっそう高まってきた。
私もこの曲は大好きだ。もちろんマイi-podに入れております!


お酒を飲もうとカウンターへ行くと、UNITの小林くんが声をかけてきた。
仕事を返上してきたらしい。ヤツはcalmファンなのか?
ともかく近況を話し、来年はWAVE飲み会をやりたいねという話になる。
原田尊志、武田誠、井上薫山辺圭司、サラーム海上中原昌也、コンピューマ
などなど一同が会し、想像を絶する奇行を繰り広げるのだが、これは本当に
おもしろい。誰一人WAVEになどいないのだが(笑)、集まるくらいだから
仲がよいのだろう。幹事はやっぱ山辺か。


その後、加藤雄一郎さんのライブに。観客の雰囲気もNo Milkとはずいぶん違う。
ドラムは太田コージさんという方。最近彼の日記をはじめてみたが、calmさんと仕事が
できてうれしいと書いてあった。かわいらしい(笑)。
ライブの内容は申し分のないほどよいものだった。加藤さんが「プロ集団だから」
といっていたが、なるほどとうなづける。
柴田さんはファンキーなピアノを弾かせたら最高だ。がしかし〈Song For Ryo〉での
プレイはアルバムの加藤さんのピアノのほうがいい。
朴訥な演奏のほうが、標題にふさわしいのだ。これぞ音楽のマジックなのだろう。


加藤さんとは久々によく話した。今年に入って今日が一番話したのではないだろうか(笑)。
お疲れさまでした!


自宅へ帰って、『Waiting for Snow』を聴く。
8割は私も愛聴してきた曲だ。旋律の裏に浮かぶ“時間と思い”を巡らせ噛みしめる。
特にRobert Wyattの〈At Last I am free〉が冷えきった身体に滲みた。