“新しい自分が見たいのだ”

大豆と挽肉、ナスのドライカレー

calm氏の日記が久々に更新。
相変わらず彼はタフで、情熱的だ。
文中にアンダーグラウンドかメジャーかなどということに一切こだわりがない、と
あるが私も同感。
そんなことはとるに足らないことだ。
その人間がどのような志や考え、表現をもちあわせているかのほうが、私は圧倒的に興味がある。

しかしcalm氏は、ジャンル不問でいろんな音楽を聴くなあ。
ダブやエキゾティック、フォーク、ジャズと、ここにあるだけでも、かなりの種類だ。
おまけにどれも素晴らしい作品ばかり。
個人的に興味があるのは、友川かずき中原中也作品集。これだけは内容が想像できない…。

今日は
大豆と挽肉、ナスのドライカレー
あさりとしめじのスープ
フライドポテト

今日は朝からNHKの『新日曜美術館』の再放送を見る。
今回は、京都の陶芸家・河井寛次郎(1890〜1966)の特集だった。
http://www.studiomiu.com/kanjiro/main.html


正直いうと、この方の作品のことはよく知らなかった。
しかし今日の放送を見て、その美しさとエネルギーにぐっと惹かれて
しまった。うわぐすりの打付けのひとつで、これほど美しい世界が
表現できるとは!


今回のcalm氏の日記ではないが、寛次郎も作品の作り手が無名/有名で
あることに興味がなかったらしい。
一時期の彼は、形式や技術にとらわれすぎて、行き詰まりを感じていたのだが、
ある日暮らしに溶け込むさまざまな日用品に惹かれはじめ、それまでの作風から
解き放たれるのだ。


市井の人々のもつ自由奔放で、つくる喜びにあふれている作品。
それらが彼を魅了し、大きな転換期となる。
特に彼は、“有名は無名に勝てない”という名言を遺したほど、
民芸の世界に傾倒して行く…。


タイトルの“新しい自分が見たいのだ”は、寛次郎のことばだが、
まさに私がモットーとしていること。
ものをつくるとは、常に新しい自分に出会うことではないだろうか。
少なくとも私は、“新しい自分”に出会いたいと願い、日々を生きている。


今度、京都に行くときには、河井寛次郎記念館に行きたいなあ・・・