新『赤い疑惑』

ここ最近、ずっと忙しい。
そんなときに限って、本を1册つくってほしい、などという話が入ってくる。
もうちょっと早く言ってくれればなあ・・・

まあ人生、こんなものか。

今日、新しいキャストによる『赤い疑惑』（http://www.tbs.co.jp/a-giwaku/）を観る。
観たいなと思っていた反面、やっぱり百恵ちゃんでないとという気持ちが
交叉してなかなか観れなかったのだが、やっと今回観るに至った。

キャストは違うのだが、劇中歌も同じ、ストーリーもほぼ同じ。
大映ドラマならではのオーバーな演技も、陣内孝則は忠実に守ってやっていた。
今、観るとバラエティのようだ（笑）。

赤いシリーズは、あの時代であのキャストだからこそ、よかったのだろう。
百恵ちゃんは生い立ちが複雑だったせいか、どこか影のある少女だった。
そんな彼女だったからこそ、赤いシリーズのようなドラマが似合い、
説得力があったのだろう。

彼女の背負った影が、まるでかつての日本の影であるかのように
言われることもあった。
時代の寵児のように。（いや実際、時代の寵児だったが）
しかし今は、彼女のようなそこはかとなく感じる“影”を感じる
女の子なんて、ほぼ皆無だ。

ただ主人公・幸子役を演じた石原さとみは、時折百恵ちゃんに酷似した
表情をのぞかせていた。そのことに幾度となく驚かされた。

次回からはじまるのが『赤い運命』。個人的には赤いシリーズのなかで
一番好きな作品だ。幼い小学生は、あれを観て“伊勢湾台風”の存在を
知ったのだった。