代官山のドクダミ。

楽しみにしていた福井のEVER GREENだが、どうやら行けそうになくなった。
非常に残念。コンセプトも場所もメンツもとても気に入っていたので、
なんとか行けないかと思っていたのだが、次回の機会を待つしかない。

仕事がヒマなので、営業に出かける。
とある会社の担当者は私を一瞥するなり「プロっぽく見えるね。」と言う。
これは誉められてるのか、けなされているのか?
一応お金をいただいているので、プロと言えばプロなのかもしれないが、
自信を持って言えるか?と問いただされると、口籠るであろう。
そう考えると“ぽい”で十分なのかもしれない。
果たして堂々と“プロ”と言える日は、訪れるのか?


…昨日はパクチーの話をしたので、パクチーをたくさん購入したくなった。
近くのスーパーの野菜売場に向かい、真っ先にカゴに入れる。
ああ…この香りがたまらない。
なぜ私はこんなにもパクチーが好きなのだろうと考えると、
香りがドクダミに通じるところがあるからではないかと思えてきた。
(似てない??)
何をかくそう、私はドクダミも大好きなのだ。


ドクダミは小学生の頃、仲のよかった友だちのうちにたくさん生い茂って
いた。
その友だちのうちは、縁側にたくさんドクダミを干していて、夏になると
必ずドクダミ茶を飲んでいたようだった。
我が家はドクダミ茶を飲む習慣はなかったし、ドクダミも生い茂るほどの
土地もなかった。なので、彼女と遊ぶようになってから、初めてドクダミ
茶の存在を知ったのである。


子どもだったせいか、初めてドクダミを口にしたときはなんて香りを放つ
飲み物なんだろうと辟易した記憶がある。
けれどすぐ好きになったな。あの香りと苦味がクセになったみたいで。


そういえば今年の初夏、代官山でドクダミが茂る一角を発見した。
〈余情残心〉のフライヤーを配布するために町を廻っていたときだったと思う。
ああ…イイ香りだなあ〜と香りに浸っていると、その近所に住んでいると
おぼしき老女がドクダミを採取していたのだった。
代官山アドレスからさほど離れていないところにこのような一角があり、
それを暮らしに取り入れながら暮らしている人がいることがなんだかとても
うれしかった。


かつて私は原宿にある野いちごのことをこの日記に書いたことがあったが、
東京にも僅かながら野の息吹が残っているよう。