夫婦のこと。

鯖のネギ焼き

お昼すぎに、SAXの加藤雄一郎さんからメールをいただいた。
第一子が誕生したとのこと。どうやら男の子らしい。
奥さんが妊娠していらっしゃるのは聞いていたのだが、まだまだ先なのだろうと思っていたので
とてもびっくりした。
ご本人の日記に、16日から17日にかけての慌ただしさが書かれている。

http://www3.diary.ne.jp/user/328255/

なんとも彼らしい行動。加藤さんのようなダンナ様だと、奥さんもさぞかし心強いだろう。

そういえば最近、私も妙に子どもが欲しいな、と思うようになってきた。
前は身体のオプションを使ってみたいという興味本位だけだったのだが、
この頃は子どもを持つことは素敵なことなんだなあ、とシンプルに思えるようになった。
それに育てていく大変さがあっても、やっぱり子どもはかわいいしね。

まずは子ども云々より、ダンナ様を見つけるのが先なのかもしれないが、それがなんとも難しい。
朝起きたら、隣に自分の子どもがいた!なんてことがあればいいのだが
(笑:サンタのプレゼントかよ!)。

まあ私のことはともかく、加藤家は母子ともに無事でよかった。
この場を借りて、加藤さん、奥さん本当におめでとうございます!

今日は
鯖のネギ焼き
キャベツとソーセージのボルシチ


ネギと鯖がよく合う。結構おいしかった。


さて、本日は敬老の日である。
先日、Calmさんが自分の祖父母のことを書いていらっしゃったが、

http://www.music-conception.com/recommend.html

とてもうらやましいなあ、と思いながらこちらの文章を拝見した。
私には、祖父母は誰一人としていない。


父方の祖母のことは、ずいぶん前に私の日記でも書いた気がするが、
もっと優しくしておけばよかったと、今でも後悔の念でいっぱいである。
たまに良心の呵責に苛まれて、ひとり涙を流すこともある。
そのくらい祖母には淋しい思いをさせたのだ。
父方の祖父のことは、よくわからない。死んだと聞かされて育ってきた。
幼い頃から何かわけありなのだろうと感じていたせいか父にも訊けず、
今まで来てしまった。今の私なら何を聞いても驚かないであろう。
機会を見つけて両親に、訊いてみたいと思う。


母方の祖父母のうちはみかん山だったので、彼らのことを思い出すとき、
あり余るほどの自然と共に彼らの姿が浮かんでくる。
彼らのうちは五右衛門風呂があったし、七輪もあったし、掘りごたつもあった。
典型的な〈日本昔ばなし〉のような暮らしである。
また、驚くような大きな桜の木もあり、その下で一家だけの花見を毎年のように繰りひろげた。


母方の祖母はとても優しく、キレイな人だった。
常に祖父を慕っており、必ず祖父の指示に従う典型的な日本女性。
それが嫌味なく、ごく自然に行える彼女がとてもかわいらしく思えた。
彼女は亡くなる寸前、祖父の名前を呼び続けていた。その姿も忘れられない。


祖父は1900年生まれだったので、生きていれば104才になっていたであろう。
几帳面で美しい文字を書き、亭主関白でクールな側面をもっていた祖父。
健康で運動能力があったから、100才までは間違いなく生きるであろうと確信していたのだが、
祖母が亡くなってから意気消沈したのか、それまでにない弱々しさを見せるようになった。


その時、夫婦とは不思議なものだなあ、と思った。
祖母に対する愛情などこれっぽっちも見せたことのなかった彼が、
悲しみに暮れるなど、予想だにしなかった。


それから一年足らずで、彼はこの世から去っていった。


夫婦のことは、本当にわからないものだ。