Calmさんの日記を読んで。

たこのしょうが酢づけ

今日は、
さばの塩焼き
たこのしょうが酢づけ
だし巻き卵

シンプルな和食だなあ・・・。

calmさんの日記(http://www.music-conception.com/recommend.html)を
読む。連日やっている私のインタビュー仕事と重なる。


…そう、インタビュアーは結構大変なのだ。


相手が話をして、ナンボの仕事である。
いいネタを掘り起こさなければ、いいものも書けない。
ライターであれば、少なくとも文章は書けるはず。
書くことよりもむしろ、相手から話を聞き出すことのほうが難しいのだ。


今回のディレクター、ライターには、まず“話を聞き出してくれ”と
口が酸っぱくなるほど言っている。これが案外難しい。
無口な人もいるし、話が横道にそれていくばかりの人もいる。
場合によってはインタビュー時間が制限されて、ゆっくり話ができない
こともある。そのなかでなんとかやりくりしておもしろいインタビューにして
いかなければならない。思ったよりも力量がいる仕事なのだ。


calmさんのように編集者やライターに協力的だと非常にありがたいのだが、
そういう方ばかりでないのが、この仕事の難しいところ。
なかには“自分のことば”を持っていない人もいる。これがとても辛いのだ。
事実誤認のない範疇でことばを駆使し、書いていく。
ここでもライターの力量が試される。


“自分のことば”をもっている人は、ヴィジョンも明解。
表現者として力量をもっているケースが多い。
こちらもテープ起こしをするだけで済むような素晴らしいインタビューに
なることもある。
(いや、テープ起こしもいらないほど、ガツンと衝撃を受けて帰ることも
あるな)
とにかくインタビューする相手によって、落差が大きい仕事なのだ。


まあ私の仕事の話はともかく。
Calmさんは私が見る限り、とても人間臭い人のようにお見受けしている。
ゆっくり話をしたことがないので憶測にすぎないが、情熱的で正直な
ところをもっている人ではないだろうか。
掛け値なしに自分の思いを伝えるところは、今の日本では数少ない
タイプ。時にそれが裏目に出るところもあるのかもしれないが、
彼らしくて私は微笑ましく感じてしまう。


まるでかつての日本人のよう。
進歩的な音楽をつくっているにもかかわらず、そう思えるのが
とても不思議なのだが。


不器用な人なのかもしれない。
だが、不器用な人間は得てして大物だからな・・・。