Calm presents K.F『Key Free』

最近、calmさんの話を毎日のように書いているな(笑)。
そのcalmさんのならぬ、K.Fのアルバム『Key Free』をゲットした。
収録曲は結構耳にしているので知ってはいたのだが、こうやって改めて
聴いてみるといろいろと感じることがある。
オシレーター流、独断解説といたしましょう。


第一印象はBPMが速い(笑)。私はどう頑張ってもこんな速い曲はつくれない。
今までにない、ダンサンブルなアルバムだなあと思った。
コードは80年代後半〜90年代頭のガラージュそのものなんだけれど、
メロディやコーラスが、そのルーツであるディスコ〜ダンスクラシックという感じ。
(特に〈Shining of Life〉、〈Come Fly With Me〉はモロですね)
ハウス黎明期とダンスクラシックが見事に融合しているなあと思った。
しかしこのアルバムを聴くと、妙にガラージュが聴きたくなってしまう。


〈Shining Of Life〉のコーラスは、前々から感じていたが非常に好み!
一度聴いたら忘れられないキャッチーなフレーズだが、こういうフレーズは
70年代にはソウルでも歌謡曲にもあった。
けれども近年は絶滅していて(笑)あまり聴かない。
なので非常に懐かしい感じというか、私は幼少のころどこかで聴いたような
気分に浸れる。裏を返せば、とても新鮮。
個人的にはコーラスとユニゾンで入る、アコースティックギターに惹かれている。
アルバムの中ではやっぱりこれが好きだな。意外とキャッチーな曲が好きなもので(笑)。


〈Break On through〜〉は(ド、ドアーズ(笑)?)ストリングスが
ダンスクラシックっぽい。


ワンコードで押しまくる〈Ngbaka Chant〉は、親指ピアノも出てくる
エレクトロニックな西アフリカ音楽。


〈Undub〉は、サンプルのループとディレイだけで構成された曲。
でも〈Undub〉なんだ(笑)。


〈Walking That Way〉はダンスクラシック。
クローズハイハット、ホーンのフレーズ、コーラス、シンセストリングス…。
すべてにそれを感じる。


〈Simple Chords Again〉は、左右に振ったウーリッツァではじまる曲。
(そのまま振りっぱなしだけど…)
この曲はキックとハイハットの扱い方、そしてそれのミックスがとてもいい。
加藤雄一郎さんのサックスのフレーズも入る。


〈…Shower〉〈Sunshower〉には、calmサウンドには珍しくオルガンが入る。
海に行きたい!材木座海岸!!


〈Come Fly With Me〉のピアノ旋律は、従来のcalm色。
ほかの楽器の旋律を横切るように入っていくところが特に…(笑)。
これで締めますか!


ところで彼は何のシンセを何を使っているんだろ。
これだけふんだんに使っているので、気になるところ。
ソフトシンセかな?機会があれば訊ねてみたい。

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