Moonbeams@代官山unit

Ritzに行って、髪を切る。当初は15cmほど切るつもりだったのだが、スタイリストに乗せられ
30cm以上切ってしまう。ここ3〜4年ほどロングヘアばかり。なので雰囲気を変えたくなったのだ。
クリスマスのせいか、店内には客が少ない。23日は案の定、混雑したんだという。
それはやはり、素敵なヘアスタイルで彼とクリスマスイヴを過ごしたいという女ごころの表われ
なのだろう。
裏を返すと、私のようにクリスマスに30cmも髪を切るなんて、何かあったのかと思われても
仕方がない。しかし最近は、恋愛で何かあったからといって、髪を切る人なんていないだろう。
私の場合は、単なる気分転換。刷新するような気分を味わいに、行っているような気がする。

今日は、代官山のUNITでcalm&MOODMANが出演するパーティがあった。
クリスマスに二人が登場するなんて、贅沢!
先月からずっと楽しみにしていたパーティだ。


24:00ごろ入ると、フロアは超満員。踊るのも大変なくらいだ。
DJブースを見ると、MOODMANさんがすでに廻している。DEEP HOUSEが心地よい。
UNICEに行くと、通路にKENKOUさんや春山さん、大ちゃんを見かける。
大ちゃんとは今日のライブの話をした。コーラスの人間がたくさん出てくるから、
楽しみにしていてくれ、と言われる。演奏者も多いのに、フロアに全員入るの?
などと余計な心配をしてしまう。


ライブは25:30頃、はじまった。25:00と聞いていた観客は30分前から、
場所どりをしていたようで、フロア前に人が集中している。
MOODMANさんの選曲で踊りたい!という気持ちと、ライブをしっかり見たい!
という気持ちが格闘する。こういう場合、どうしたらいいものか。


ステージに照明が当たると、K.Fのメンバーが登場する。
今日はcalmさんがギターとして参加。彼がギターを弾くなんて知らなかった。
どうやら演奏するのは、学生のとき以来らしい。
フロアには加藤雄一郎さん、KENKOUさん、大ちゃん、春山さん、坂口征一郎さん
のほか、コーラス二人とキーボディスト、ベーシスト。そしてcalmさん。
もちろん演奏するのは、『KEY FREE』のアルバムから。
ダンスクラシックぽさの強いアルバムを生演奏でやるというのは、フィラデルフィア
オーケストラみたいでカッコイイ。演奏もなかなかよかった。
calmさんのワウギターが聞けたのも、私にはちょっとうれしいハプニングだ。


calmさんはMCで、自分がいろいろと悩んでいたことを口にする。
名前が世に広まると、中傷する人も多くなる。これは逃れようのないことだが、
彼に限っては度が過ぎていることも多いように感じられた。
けれども今日の観客は、彼にとても好意的。「ついて行くからね!」の声に、
笑いと歓声が乱れ飛ぶ。calmさんも今日のステージで不安が吹き飛んだような
旨を話す。相変わらず、観客とコミュニケーションをとるのがうまい。
彼はエンターテナーとして非常に優れているものを持っていると思う。
calmさんは精神的にも解放されたのかリラックスムードで、私の目には
格別カッコよく映った。


その後、噂のコーラス隊が続々と入ってきた。〈Shining of Life〉がはじまる
らしい。コーラスは総勢10人以上はいただろう。SLOW DIDIをはじめ、
レーベルのアーティストも多いようだ。
残念だったのが、メインボーカルのパートが聴こえづらかったこと。
もう少しレベルを上げてほしかった。前方の真ん中にいた私でさえ、
ほとんど声が聴こえていなかった。むしろコーラスのほうがよく聴こえてきたのだ。
(たぶん人数のせいだろう)
それを差し引いてもいいステージだった。もう2回ほどやってほしいと思ったくらい。
またKFが都内で見れるといいな。


再びMOODMANさんのDJ。ブース脇で観ていると、KENKOUさんが通る。
髪を切ったので気がつかないかな?と思っていたら、すぐにわかってくれた。
話を聞くとどうやら来年に向けて精力的に動いているよう。加藤雄一郎さんもアルバムが
出るし、music conception関係は忙しくなる一方のようだ。
その加藤雄一郎さんとも話をする。〈余情残心〉をはじめ、彼には本当に
お世話になりっぱなしの一年だった。MOODMANさんも同様。
偶然にも彼らは今年、パパとなった。しかも二人とも携帯に子どもの写真を入れており、
今日はそれを見せていただく機会も得た。
二人とも本当に素敵な男性。彼らのようなダンナさんだったら、結婚も幸せになれる
ひとつの道なのかもしれないと思えてくるようになった。
彼らが私に与えた影響は、ことのほか大きい。


朝方、calmさんのDJがはじまる。1曲目はなんとリル・ルイス(!)。
これには爆笑。思わず私も立ち上がる。それ以降は、〈no woman,no cry〉
〈ain't no stoppin' us now〉など、誰もが親しんだダンスクラシック
ものが続く。
閉店間際になると、出演者がフロアで輪になって踊りはじめた。
その輪に入れよ!と誘いながら、出演者がみんなの手をとりはじめる。
とても温かく幸せな空気がフロアを包みこむ。


フロアに流れていた音が消えても、誰も帰ろうとはしない。
総勢50人はいただろうか。私は加藤さん、大ちゃん、春山さんと話をしたあと、
加藤さんがcalmさんを紹介するから、と言ってくれる。
話したいことはたくさんあるはずなのに、相変わらず気のきいたことを
言えない。とりあえず握手を交わすことができた。
とても温かく大きい手だった。