DJケンタロウのインタビュー。

正月気分が抜けないまま、今日まで来てしまった私だが、
明日は虎ノ門、四ッ谷、永田町の3箇所で打ち合わせがある。
もっとバラけてもいいはずなのだが、なぜか同じ日に集中するものだ。
セコイ話をすれば、1日に集中したほうが交通費が浮くというのはあるけれど。
(思えばよくフリーのカメラマンにお願いされていたな、1日で廻りたいと(笑))

あまりにのんびりしていたので、社会復帰できるのか?ぐらいのこころもちになっている。
それぞれの仕事の量と内容が不明瞭なので、どの程度忙しいのかわからない。
スケジュールも組みにくい状態だ。

ミュージック・マガジンを読もうと試みる。
DJケンタロウのインタビューがスゴイ。これはいったい何なのだ(笑)?

カオス・パッドはロング・プレイの中でも使えるし、
“演奏”の一部としても使えるものだと思うんですけど。(ライター)

「すぐアクションできるマシンだし、しかも手で触ってできるから、
結構あれが好きなんですよ。手でポンと触った時にバーンって音が出るし。
なんだろう、うーん…。“便利なマシン”なんですかね。」(DJケンタロウ)


このテープ起こしのような文体もすごいが(笑:全ページテープ起こし状態)、
ポンとバーンって…ライターなんだからさ、この稚拙な表現何とかならない
でしょうか。全く頼むよ(笑)。


そもそもカオス・パッドなんてDJケンタロウでなくても、私でも他の誰か
が演奏しても、リアルタイムで出音するものだと思うんですが・・・
それがあの機材の特長なんだし。
しかもターンテーブリズムと銘打っていながら、ターンテーブルとミキサーの
話が少ない。もっとターンテーブルとミキサーについて言及すべきでは?
もちろんカオスパッドについて質問しても構わないと思うが、この内容じゃ
いちいち掲載するまでもないでしょう。


ケンタロウならもっとフレアだとかカットの話をしなくては、ターンテーブリスト
側面が全く出てこない。そもそもターンテーブルのことについては、
「2ターンテーブルで」の一言のみ。これじゃあな・・・。
むしろなぜ2ターンテーブルなのか、そこを突っ込めよ!と言いたい。

今だとハイファナがライヴでサンプラーをカッコ良く使ってみせたりというのも
あるし、ターンテーブルとミキサーに限定して考えなくてもいいような気もする
んですけど。(ライター)

「けど俺、ミキサーはねー、変えられないんですよ。ずっとテクニクスの、
エフェクターも何も付いてないやつですけど。あのミキサーでないとできない
ルーティンもあるし」(DJケンタロウ)


そもそもターンテーブルとミキサーにこだわってきたからこそ、ケンタロウの
ようなDJが出てきたんじゃねえの?これは暗にケンタロウ否定か(笑)?
私はエフェクターがついていないようなミキサーとターンテーブルにこだわってきた
ケンタロウにあっぱれと言いたいんだけど。
だいたいハイファナとはスタンスが全く違う。仮に同じアプローチをしたところで
何がイイというのだ?


ケンタロウの良さが全く描かれていない。
読者もこの文章じゃケンタロウがどれだけ素晴らしいかを読み取ること
なんてできないだろう。


私はこれを見てミュージシャンやDJが、取材を嫌うというのは非常に納得できる
なあと思った。
的はずれで、不快な質問をしてきたら、取材に応じたくなくなるでしょう。
思わず同情したくなったね。


編集部もこれでいいのだろうか。ミュージックマガジンはもっと威厳のある雑誌だと
思っていたのだが、読んでいて非常に悲しくなった。