若造に自由を。

明日は、父のMRI検査の日。
結果が良いことを、ひたすら祈る思いだ。

私は東京に来てから、何度父と会ったのだろう。
年に1度か2年に1度くらい帰省する程度だから、おそらく数えられるくらいだろう。

そういえば2〜3度父は、母といっしょにこの部屋に来て泊まったことがあったな。
早く起きて我が家の観葉植物の世話を、熱心にしていたっけ。

父の話を、なんだか思い出話のようにしているなんて妙だ。


母によると、病気のことを話していたのはMRIの予約を入れた日だけで、
あとはそれ以前と何ら変わらないのだという。
さすがに煙草は吸わなくなったらしいが、お酒も飲むし車でひょいと
出かけてしまう。
相変わらず勝手気ままらしい。


彼の自由人気質を私は見事に継いでいるせいか、彼の気持ちがよくわかる。
ましてや、それらの行為を止めたくはない。


だって62歳の若造だからね。