calm『Bathing in Sunshowers』の感想。

かしわ餅。

端午の節句ということで、かしわ餅を購入。
おいしい。
実家には五月人形があり、この季節にはよく飾った。精巧なかぶとが眩しいな、と思っていたけれど、
こいのぼりも欲しかった。結局実家はこいのぼりを購入することがなく、友人の家にあるこいのぼりを
ながめているだけだった。

東京じゃ、こいのぼりを見ることはないな。サザエさんのような生活があると、いいのだけれど。

音楽を聴いていると、ときどきDAWのアレンジウィンドが浮かんでしまう。
こういう感じでつくっているのかなあ、と。
つくっている過程を、ついつい思い浮かべてしまうのだ。
私のように趣味で音楽をつくっている人でさえ浮かぶのだから、本業の方々はなおさら
のことだろう。
想像のひとつが、創造につながる。クリエイターはみなそうやって伸びていくように思う。

で、昨日購入したcalmさんの『Bathing in Sunshowers』の感想を。


まずVideoのほうから。
イントロでは、夜の六本木の景色が流れる。
高速を走る車の流れは、血液のよう。夜の闇はすべてを覆い隠して、東京を美しく魅せる。
その後、『Shining of life』のレコーディング風景、札幌でのプレシャスホールでのDJ
ライブへと移る。
ステージの上でのcalmさん、KENKOUさん、加藤さん…が輝いて見えた。


それからAudioのほうの感想。
まずは、『Deep in the Forest(K5-C5 pt.1)』。イントロに、鼓の音を入れていてびっくり。
鼓は、強力な音色。これはシンセじゃつくれない。つくづく日本人でよかったと思う。
『Deep in the Forest』は、オルガンループと他の音色との歯車で構成されている曲。
その組み合わせの妙が楽しい。
スネア代わりのクラップもおもしろいと思う。


2曲目は『Deep in the Forest(K5-C5 pt.2)』。
個人的には、これが一番好き。この曲は高度なワザがいろいろと光っていると思う。
まず、リードシンセのポルタメントを使った、アウト感がおもしろい。
ここには彼らしさが出ていると思う。
また、この曲にはシンセストリングスやエレキギターといった音色も出てくる。
個人的にはシンセストリングスやエレキギターをダンスミュージックに取り入れるのは
あまり好きではない。
いや、好きじゃないというか、ものすごく難しいものだから、私だったら入れない。
入れてつくれない(苦笑)。
ともするとそのふたつの音色は、楽曲をダサくしがち。だから匙加減がとても難しい
のだ。
それをこれだけスマートに創りあげるのは、さすが。
彼のセンスは、本当に素晴らしい!


続いて『komorebi』。ダブ。曲中に流れるオルガンのループのレベルを
どのくらいにもっていけばいいのか。それを考えるのは難しいんだろうな、
と感じた。


最後は、『(Bathing in )Sunshower』。
これはシンベが最高。とにかくこの音色に惚れた!
私はひたすらこの音色を追っかけて、聴いている気がする(笑)。


calmさんは、曲の展開を考えるのが本当に上手だと思う。
とにかくナチュラル!けっこういろんな音色を使っているのでチャンネル数は多い
気がするけれど、各音のバランスや差し引きがとても上手だと思う。
おそらくミックスがいいのだろう。調和がとれていて、無理がない。


ミニマルなオルガンのループを聴いていると、思わずegg(ユーリズミックスではない
デイヴ・スチュワートがいるほうね)を聴きたくなってきた。
『Deep in the Forest(K5-C5 pt.2)』のあとは、7分の4拍子のeggでしょう!