オフコース『ワインの匂い』。

制作中。

近所を散歩している時に、ああここにもBOOK OFFがあるんだなあ、と思ったことがあった。
そこでこの機会に行ってみようと夕方頃足を運んだところ、BOOK OFFではなくHARD OFFという名前
でびっくり。
そんな店があるんだ・・・
家具や家電、楽器やレコードまで売っている。こんな中古屋さんが近所にあったとは。
さっそくいろいろとのぞいて見る。
JBLのモニターだとか、nord moduleだとかいいなあ〜と思えるものがいっぱい。
散財しそうになる気持ちを抑えて、レコードを見ることにした。

こういうところはまず、100円コーナーから見るのが流儀。
早速見ると、前々から欲しかった(笑)オフコースの『ワインの匂い』を発見!
しかも2枚もある(笑)。ジャケットと盤質美しさを比較し、1枚に決める。


ほかにも寺尾総の『Reflections』だとか、ユーミンの『流線形80』など
全部で5枚。しめて500円也。
寺尾総の『Reflections』に関しては、明日書こうと思う。


で、今日はオフコースの『ワインの匂い』について。
私が彼らの存在を知ったのは、小学生のときだった。
当時の同級生(川西智子ちゃん…元気かなあ)がオフコース好きで、よく聞いていたのだ。
当時の私は全くオフコースに興味が持てず、なんだか高い声で歌う人だな、くらいにしか
思わなかった。私は当時から洋楽が好きで、運動会で使っていたクインシー・ジョーンズ
愛のコリーダ』のレコードがほしいな、と思っていたのだ。
ただこの標題曲『ワインの匂い』は、なぜか強く印象に残っており、
妙な曲でかっこいいな、と幼いながら感じていた。
今、聴いても当時の印象と変わらず、妙な曲。それも洗練されたもの。


やはり鈴木康博さんの曲より、小田和正さんの曲のほうが好み。
軽快で洒落ていると思う。


私が特に好きなのは、『眠れぬ夜』と『幸せなんて』『ワインの匂い』の3曲。
これが並んでいるところが、さらにこのアルバムの格を上げていると思う。


『眠れぬ夜』は、コーラスが最高!ほとんどコーラスのところしか聴いていない。
これがなかったら、そんなにこの曲は好きじゃないかもしれないと思えるほどだ。
やはりコーラスアレンジは、重要なんだなあと感じた。


『幸せなんて』は、ワルツタイムの素敵な曲。ちょっと物悲しい感じも、
日本人好みだったのかもしれない。
驚いたのは、間奏の部分!
B7sus4、B7、Em7、A7、D△7、G6(Dm7)と1小節ごと転調していき、
同時にリズムも3/4拍子から2/4拍子まで1小節ごと変わっていく。
最初はリズムが1小節ごと変わっていたとは思っておらず、
これ録りが失敗したんじゃないの?と思っていた(笑)。
とにかくすごーーく凝っている。若かったから小田和正もリキが入っていたのか。
バート・バカラックも仰天のかっこいいアレンジだ。


そして小学校の頃から好きだった『ワインの匂い』。
ウーリッツァをがんがん使った、お洒落な曲。
A△7、B/A、G#m7、C#7、F#m7、F#m7/B、E△7、F#m7/B、E△7
の最後のE△7のボイシングが泣かせる…。こういうところに凝るところは、
今のキリンジなんかに通じるところがあるような気がする。


機会があったら、『ワインの匂い』はぜひ聴いて欲しい。
小田和正さんってすごいかも…と思えると思う。
ただこのジャケットはヒドイね(笑)。 モアレがすごいんだもん。
当時のフィルムじゃここまで引き伸ばすのは、無理ってことなんだろうな。
それも味といえば、味なんだけど。
ワインの匂い