私の名前。
体調不良に見舞われつつ、仕事はなんとか終了。 しかし、気分が浮くこともない。 まあ父の身体が思わしくないかもしれない、というときに浮かれているほうがおかしいけれども。 とにかく検査結果を早くききたい。そればかりである。 そんななか父の傍らにいる母に、母の日のプレゼントを送付する。 一日遅れ。申し訳ない…。
私の名前は、父が命名した。
なぜその名前にしたかは、ここに書けないほどくだらない理由。
でもそのくだらなさが、なんだか父らしいと思える。
つけられたほうも、気楽でいい。
卑猥で、日本的で、響きは中性的。
英語にすると、英国音楽レーベルの名前にもなっている。
そのどれもが私を端的に表しているような気がして、今じゃこれ以上
私に似合う名前はないんじゃないかとさえ思える。
しかし幼い頃は、この名前が嫌いだった。
年頃だったせいか、性的なことを意味するこの名前に恥じらいを感じて
いたのだ。
今じゃこのエロティックさがいいと思えるし、むしろ自分らしいとさえ
感じるけどね(笑)。
気に入っている名前だが、残念ながら私のことを名前で呼ぶ人は少ない。
かつてつきあった男たちは、なぜかみな名前で呼んでくれていたが、
今は親と20年来の友だちくらいなものだろう。
本人としてはもう少し名前で呼ばれてもいいなあ、と思う。
肩書きや役割がついたとしても、私はこの名前で生きていくわけだから。