素養は重要。

加藤雄一郎さんのアルバムが、進行している様子。
(http://www3.diary.ne.jp/user/328255/)
打ち込み中心とあるが、いったいどんな作品になるんだろう。
3月末の原宿KDDIで行われたトラックがタタキとなっているんじゃないかなあと思うのだけれど、
もっとつくり込んでいく可能性のほうが高いだろうから、全く違う仕上がりになるのかもしれない。

calmさんは、さまざまな音色を効果的に効かせるのが得意な人。
加藤さんのSAXを柱に、素晴らしい構成になるに違いない。

私はもともと絵を描くことが好きな人間。
学生のときの美術の点数は、わりと良いほうだったと思う。
今でもときどき絵を描きたいなと思うのだけど、なかなかその機会がない。
とはいえ仕事柄、常にサムネイル(以下サムネ)は描くから、そこで解消
されているような気がする。


サムネを描くことも楽しいが、編集を行う際にどのように
見せるか考えるのが楽しい。
“わかりやすく、読みやすく”。
それを念頭につくるのだが、もともと好きな作業のせいか、
結構得意だ。


キャリアがあり、いいものがつくれるデザイナーには、
サムネを描かず“やっといて”で済むが、
経験が少なく、どうつくってよいかがわからないデザイナーには、
サムネがどうしても必要になる。


今いっしょにやっている取引先のデザイナーの女の子は、
入社3年目。素直でとてもイイ子なのだが、自由にやらせると
本当にめちゃくちゃにしてしまう(苦笑)。
コンテンツがわかりにくく、余分な飾りをつけ、色使いも今一歩。
どうしてそういうものになるのかこっちはわかりかねるのだが、
彼女の好みでつくると、なぜかそういうものになるらしい。
ひとりでつくっている過程を見せてもらうと、作業のなかに迷いが多く、
その気持ちが制作物に表れている気がした。


いくつかのツボを押え、骨組みをしっかりとつくっていけば、
迷いは生じることがないものだけれど、すでにそこで迷うらしい。
色使いについては、ふだんさまざまな色を見て“この色合わせが美しい”
と感じていれば、簡単にできるはずのものなのだけれど、
それがすでにわからないらしい(苦笑)。
こればかりは個人で感じるもので、教えることができない。
経験がなくともわかる人にはわかるし、経験豊富でもわからない人は
わからない。


素養は重要だ。