別料金。

父は悪性の肺ガンだが、幸いなことにほかのところには転移していないようだ。
検査をじっくりできるのも、わりに良好だからだろう。
病名がわかってから、父は酒もタバコもやめた。
相変わらず風来坊で、ふらっと出かけてしまうけれども、それは性分だからしょうがない。

今年の夏は、実家に帰るつもり。

咽の調子がよくない。
今年に入ってから、何度もこのような症状に見舞われている。
風邪をひいたわけではないのに、咳がでるというのはやはりどこか
おかしいのだろう。
父が肺に問題があるので、私も呼吸器には気をつけねば、と思う。


体調を改善しようと、鍼灸院に行く。
新しく通うようになった鍼灸院は、鍼灸師がたったひとり。
スポーツのトレーナーをやっていたという経歴の持ち主だからか、
マッサージのときの指圧が効いていてイイ。


その鍼灸師は、私のコリは尋常じゃないという。
彼のもっている患者のなかでも、私は5本指に入るくらいヒドイのだと
いう。
確かに前の鍼灸院でも、似たようなことを言われていたな。


私は鍼治療をしたあとでも、かなりきついマッサージをやってもらう。
大部分の女性は、鍼治療をしたあとは軽いマッサージで済むらしいが、
私はきついマッサージでなければ、効いている感じがせず、
もっと押してくれと頼むことが多い。
鍼灸師からは「別料金じゃないと、割に合わない」などと言われる始末。


今回の不可解な咳は、どうやらストレスから来るものらしい。
本人はそれほどストレスを感じていないつもりなのだが、
身体は信号を発しているようだ。