ベスト盤とは?
最近は、体調が悪いせいもあるのだが、全く夜遊びをやっていない。 久々にふらーっと出かけたいな。 20歳前後の頃私はまだ大分にいたのだが、その頃は『Marquee Moon』というBarがあり、私はときどき 通っていた。この話は何度もしているのでここでは差し控えるが、ああいうちょっと立ち寄れて音楽の話が できる場所がほしいと思っている。 残念なことに、私はそういう場所を東京で見つけることができない。 できれば自宅の近くならイイんだけど、それはさすがに難しいだろうな。 今日は、 たらのムニエル アボガドと山芋の和風サラダ じゃがいものスープ
『REMIX』の最新号を読む。マーク・スチュワートのインタビューが最高にイイ。
彼は自分の人生をもって、パンクを生ききっている。
なんて素敵な男なんだろう。
彼は「昔の自分を評価してくれるのはうれしいけれど、過去に興味がない」
という。ベスト盤もリリースする気がないと話す。
…さすが。
私はベスト盤をリリースしない、という音楽家が好きだ。
だいたいベスト盤って何なのだろう。誰にとってのベストなのか。
売れた作品が網羅されていれば、とりあえず売れる。
まあ、印税が入ってくるという意味で、ベストなのかもしれないな(笑)。
音楽家が移籍すると、必ずもっている音源を使ってベストをリリースしようと
する。ああいうシステムも、もはや古臭い。
さまざまな曲が入って、アルバム1枚でひとつの世界観ができあがる。
それがアルバムの良さだ。
それが欠落することをよしとする音楽家は、正直ものづくりをする人として
どうかと思う。そこはこだわってほしいのだ。
金よりも世界観をとる。それが今の世の中では“要領のイイ”やり方では
ないのかもしれない。しかし音楽家が妙に要領がよかったら、気持ち悪い。
音楽の業界くらいは、話のわかる世界であってほしいと思うのだが、
それは願望にすぎないのだろうか。