消費社会。

久々に音づくりをはじめたり、代理店通いが続いたり、男性スタッフの頬を叩いてしまったり(苦笑)。
毎日いろんなことが起こっているような気がするのだが、忙しすぎてゆっくり綴る時間がない。
正直いってヘトヘトだ。

そんななか父は入院し、伯父は会社の経営陣から退いた。
うちの一番下の弟は父の仕事を本格的に継ぎ、20才以上違う従業員たちを相手に
苦戦しているらしい。
どうやら、うちの一家は過渡期のようだ。

最近、私のまわりで話題になっているのが、KurzweilのMIDI Board。
音源を持たず、MIDIだけの信号だけを受け取るキーボードで88鍵!
今じゃ考えられないシロモノだ。


MIDIだけだったら、1オクターブ半あれば充分のような気がする。
しかも音色を持たずに、88鍵だからなあ。


当時の同時発音数じゃ、88鍵フォローしきれないと思う。
もちろんグリッサンドなんてプレイは、できない。
それでも88鍵。もちろん、プレイヤーが購入するわけだ。


KurzweilのMIDI Boardを未だに使っているという私の知人は、
ルックスがいいので捨てられないのだと言う。
確かに絵にはなるからなあ。


人は便利になると不便だったことが、思い出せなくなるらしい。
たとえそれが通過してきたことであっても、“合理的ではない”と
みなして、捨てていく。
消費社会というのは、そうしたものだ。