サービスの提供。

私は、こと仕事になると口うるさい。
仕事を2、3度しただけの人だと、ずいぶん細かい人だなあと思われることが多い。

与えられたものは、イイものにする。業績を挙げるということに、夢中になってしまう。
また、それがこの上なくおもしろい。結構な仕事人間だと思う。
ただ無理なことはやらない。
仕事を受けすぎて、通常できることもままならない、という状態は最悪だと思う。
自分がツライのはもちろん、発注した人、ひいてはクライアントまで迷惑をかけてしまう。
何事も身の丈がいいのだ。

先日、渋谷のTSUTAYAへ行った。
昔リリースされたCDが見たくなって、行ったのだ。
古い作品は新譜を扱っているところや中古屋さんよりも、
はるかにレンタルショップのほうが、手に入りやすい。


たまたま行ったら、レンタル代が半額なのだという。
ここぞとばかり、聴きたかったCDや現在手に入りにくい
CDをレンタルする。


最近のCD屋さんに勤めるスタッフは、みな接客態度がいい。
今から15年ほど前は、不思議なくらいスタッフの接客態度が
悪く、なぜ客が店員に対して気を使わなければならないんだろうと
疑問に思っていた。
アーティストやアルバムがデータベースで検索できる現在、
その筋の専門家はいなくなってしまったが、代わりに上手に
接客できる人が増えた。


これも時代の流れなのだろう。
こういった流れは一長一短だが、少なくともCD店に行って
気分を害することはなくなった。
それはとてもいいことだ。


しかも音楽に詳しいということは、今の若者にとって大した
ステイタスではないらしい。
アルバムのことについて訊ねると、少々お待ちください、と
言って恥じることなく、パソコンで調べる。


専門店でなければ、それでいいのかもしれない。
サービスを提供するというのも、CD店にとって非常に大切な
ことだし。