今月のサンレコ。

いっしょに仕事をしているスタッフ5人で、川崎の“彩”といううどん屋さんへ。
私はそばよりも、圧倒的にうどんが好きな人間。東京の人たちが、なぜそばをあれほど
礼参するのか正直わからない。

この“彩”という店は、徳島出身の人間が絶賛した店。うどんにウルサイ徳島の人間が
押すだけあって、本当にウマイ!
スープは、九州〜四国風のいりこだし。あっさりして上品な味。
こういった繊細な味はなかなかわかってもらえないのだが、
繊細な味がわかってこそ、ウマイもの通だと私は思う。

サンレコは、スティーヴ・アルビニをフィーチャー。
私はとにかく彼が大好きで、本当によく聞いていた。


なかでもレイプマンにとても惹かれていた。
要はミュージシャンで参加しないとおもしろくないのだ。
彼がプロデュースすると、たいがいつまらない。
それはなぜなんだろうと思っていた。


今回のサンレコを読んで、はじめてその謎が解けた。
彼はプロデューサーという役割に、いささか否定的。
名前がクレジットされることを、必ずしもよしとしていない。
しかもプロデューサーが印税をとることさえも、“バンドに対する侮辱”などと
言っている(笑)。


日本のしょうもないプロデューサーに、耳の垢でも飲ませてやりたいくらいだ。
金至上主義の日本の音楽業界が、いかに腐っているものなのかがよくわかる。


彼は自分の色が“いかに出ないか”ばかりを考えているらしい。
つまり、バンドの色を引き出すかに集中しているのだ。
彼が聞きたいのはバンドのサウンドであって、コンプレッサーではない
などと言っている(笑)。ごもっとも。


もともと彼はアーティストだから、アーティストというスタンスが理解
できるのであろう。しかも彼は職人というかエンジニア的な志向の強い
人間なのだと、今回のサンレコを通じてよくわかった。


彼の発言を聞いて、ますますアルビニが好きに。
また日本にやってきてね!