多くを語らない男たち。

ふらっと飲みに行ける店がほしい、という話は何度かここで書いたことがある。
大分にいるときには、VOICEの中村くんやJAZZ BROTHERSの奈良くんがいた“MARQUEE MOON”
だったけれど、今はそれに該当する店がない。
しいていえば、代官山の“SALOON”。あそこのBarっぽい雰囲気がとても好きだ。
スタッフもとても好感がもてる。我が家から若干距離があるけれど、一杯飲んで帰りたくなる店だ。

今日は、奈良安浩くんのパーティ「LUSTER」があるので、
代官山の“SALOON”へ足を運ぶ。
10:00すぎに到着とクラブらしからぬ時間帯に辿り着いてしまい、
“SALOON”のスタッフは準備に追われていた。


プロデューサーの小林くんとバーカウンターでしばし、おしゃべり。
UNITのことや、彼の子どものこと、音楽のことなどを話す。
彼は多くを語る人ではないし、私自身も話が得意なほうではない。
互いにのらりくらりと話すから、なんとなく会話が成り立つ(笑)。


奈良くんはPILとBAUHAUSのマークを合成したような妙な(笑)Tシャツを
着ていた。彼はサービス精神が旺盛だから、私をいろいろと笑わせてくれる
けれど、彼ももともと多くを語らない人だ。
彼とは20年近くのつきあいがあるので、ときに“水くさい”と思える反面、
語らないことの重さと美学に、感慨深いものを感じる。


その後奈良くんといっしょに廻すDJのひとりが、鹿児島出身であることを
知る。彼も奈良くん同様、とても温かい人だ。
九州の男性はおしなべてやさしいと思う。少なくとも私にはそう感じる。


ブラッディマリーを飲んだあと、“SALOON”を出る。
駅で電車を待っていると、UNITの小林くんにばったり出会う。
それでいっしょに渋谷まで出ることにした。


今日はなんと、青山のφ(ファイ)のアニバーサリーパーティらしい。
それで青山のLOOPのスタッフといっしょに、アニバーサリーパーティに
顔を出すのだという。それで小林くんとは宮益坂の出口のところで別れ、
私は帰路に着いた。


楽しい夜だった。